2015年03月03日

フランス特殊部隊GIGN〜エールフランス8969便ハイジャック事件

いや、久しぶりに「燃える」映画でした(笑)


前の記事でも言及していますが、私がかつて好きだった映画のジャンルはアクション・SF大作もの(笑)

そのDNAはまだ残っているようです。


今日ご紹介する映画はこちらです♪



フランス特殊部隊GIGN〜エールフランス8969便ハイジャック事件
フランス特殊部隊GIGN/エールフランス8969便ハイジャック事件(字幕版) - ジュリアン・ルクレール
[iTunes] フランス特殊部隊GIGN/エールフランス8969便ハイジャック事件(字幕版) - ジュリアン・ルクレール




ジャケットだけ見ると、どことなくB級アクション色が漂っていますが(笑)、これが非常に良くできた映画でした!



この映画は、1994年12月24日に実際に発生したエールフランス8969便が武装イスラム集団(GIA)によってハイジャックされた事件をドキュメンタリー風に再現した映画です。


予告編はこちら




フランス特殊部隊GIGNとは?


GIGNとは、正式名称を国家憲兵隊治安介入部隊と呼び、フランス国家憲兵隊に属する対テロ特殊部隊です。

ちなみに、GIGNはどう読むのかというと、フランス語なので「ジェ・イ・ジェ・エン」と読むそうです。


なんだかじぇじぇじぇみたいっすね(爆)


ちなみに、この国家憲兵隊という組織は軍警察という扱いで通常の警察業務も行う組織のようです。もっとも、日本においてはこの「憲兵」という制度が戦後は存在しないため、ちょっと馴染みのない部分もあるかと思いますが。


このGIGNがマスメディアに登場した最近の有名な事件は、シャルリー・エブド襲撃テロ事件でしょう。


容疑者が立てこもる食料品店や印刷会社に突入したのが、この組織GIGNです。



映画のストーリー


1994年12月24日、アルジェリアのアルジェ国際空港から、フランス・パリのオルリー空港に向かう予定だったエールフランス8969便は、出発準備中突如アルジェリアの大統領護衛警察を装った武装イスラム集団に乗っ取られた。


アルジェリア政府が交渉を進めるが、イスラム救国戦線の指導者二人の解放を要求するハイジャック犯との交渉が長引く中、人質が3名殺害される。


自体の進展が見込めない中、フランス政府は特殊部隊GIGNを招集。
同時にフランス外務省は武装イスラム集団との金銭取引を試みるが、交渉は決裂。

ハイジャック機はフランスに向けて飛び立つが、パリまでの燃料が足りないため目的地をマルセイユに変更し、犯人グループはパリまでの再給油を要求した。

しかし、犯人グループの真の目的は、指導者の解放ではなく恐るべきものだった・・・。


というものです。まぁ、実際の事件を忠実に再現しているので、事件の流れはご存知の方もいらっしゃるかと思います。


特筆すべき映像表現

まず、この映画は全編にわたって映像の彩度を大幅に落としてあり、ほぼ白黒といってもいいくらいです。ただ、ショットによっては青や赤の色彩が多少強調され、その色だけが存在感を持っているショットもあります。
この表現で、実際の事件のリアリティーや緊迫感を強調する効果を上げています。


さらに、度々見られるのが「ジャンプカット」と呼ばれる手法。
画面の連続性を無視してショットをつなぐ手法です。この手法で、ドキュメンタリーのような雰囲気と、キビキビしたカット割りを実現しており、映像の緊張感を高めるのに役立っています。


そして、意図的にシャッタースピードを速くして撮影しており、登場人物の動きがキビキビした印象を受けます。(この手法は映画「プライベート・ライアン」などの戦争映画にもよく見られます)


そして、実際の報道の映像を巧みに組み合わせることで、臨場感を上げることに成功しています。特に、クライマックスの戦闘シーンは、この報道映像が本当に素晴らしい効果を上げています。


実際にGIGNの隊員が出演。本物の装備品を使用して撮影されている。


特殊部隊のような高度な技術を持つ集団を演じるには、やはり役者がやるとどうしても偽者くささがでてしまうものですが、この映画は主要登場人物以外の隊員はすべて本物のGIGNの隊員が出演しているそうです!
ですから、特殊部隊員の動きが非常にリアルなんですね。



クライマックスの航空機突入シーンの壮絶さ


これは、実際にご覧になった方が良いかと思いますが、リアリティーと映画的演出が高次元で両立されています。

機内に突入してからの銃撃戦のシーンは、本当に凄絶なものです。


実際にあった事件でもあり、見ていて非常に恐ろしくなるほどです。

ハイジャック犯の武装イスラム集団も、普通の犯罪者レベルではなく、鋼鉄なまでの強い意志を持ち、高度に訓練されているので、制圧は一筋縄では行きません。


銃弾が飛び交い、破壊される航空機内。銃弾を体に受けて崩れ落ちるGIGN隊員たち。


足を撃たれて倒れても、容疑者に狙いを定めて制圧射撃を続けるさまが生々しく、そしてスリリングに描写されます。

そして、弾丸を撃ち尽くしたらすぐさま武器を持ち替え、銃撃の手を緩めることはない。

ちょっとマニアックな指摘ですが、GIGNが保有している拳銃は、各国の特殊部隊が持っている自動式拳銃ではなく、リボルバー(回転式拳銃)なんですね。
形は違いますが、シティーハンターが持っている銃と似た形のものと表現すれば分かりやすいでしょうか(笑)

最新式の拳銃よりも装弾数が少ないですが、信頼性が高くしかもより強力な弾丸を撃てるところにメリットがあるようです。

これが、映像的にすごく職人ぽい感じがして、漢ゴコロをくすぐります(わたしだけか)


国家を守る、治安を守る、ハイジャック機の乗客乗員の生命をなんとしてでも守り抜こうとする、特殊部隊員の圧倒的なまでに強い意志を感じさせる映像です。



見た後は、全身に力が入っていたことに気づきました。


映像表現的にもとても興味深い作品でした!アクション物や国際政治に関心がある方は、ご覧になると良いかと思います♪
posted by DY Duke at 22:21| Comment(6) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by hMmmTMzLJuViTsuIMJ at 2018年10月20日 00:49
Posted by dprkNYtG at 2018年10月20日 01:15
Posted by WiLViyqxgYu at 2018年12月21日 17:20
Posted by fRHugWSJUBVLTfB at 2018年12月23日 02:19
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