2015年02月28日

二郎は鮨の夢を見る〜外国人が撮るJapan

今回、たまたまこちらのドキュメンタリー番組を見ました。


「二郎は鮨の夢を見る」

二郎は鮨の夢を見る - デヴィッド・ゲルブ
[iTunes] 二郎は鮨の夢を見る - デヴィッド・ゲルブ




席はカウンターしかなく、トイレは店内にない。
そして、寿司は30000円から、という前代未聞の寿司屋が銀座にあります。
安部総理がオバマ首相を接待した店でも知られる、「すきやばし次郎」という高級寿司屋さん。



この店主小野次郎さんとそのご子息である禎一(よしかず)さんを主役に、寿司を極めようとする職人たちの姿を描くドキュメンタリー作品です。

全て日本語で、もちろん撮影は日本。しかし、撮影・監督はデビット・ゲルプというアメリカの方で製作国はアメリカです。


スタッフロールは英語ですが、他は全て日本語なので、見ている分には全く海外で製作されたという違和感を感じないです。


こちらは予告編の動画です。





私自身、寿司に特別こだわりがあるわけではないですし、このお寿司屋さんに行ったわけではありませんので、軽い気持ちで見始めたのですが、意外や意外、どんどんと作品に引き込まれていきました。


言ってみれば「ハリウッド版プロフェッショナル」という感じでしょうか。


ただ、日本で放映されているそういったドキュメンタリー番組と、圧倒的に違っているのは「映画的演出」が素晴らしかったという部分です。



自分で趣味でも映像編集をやっていると、映像作品の内容だけではなく、演出の部分にも気になるものですね。



まず、描写される銀座や築地市場の様子、東京の風景が非常に美しく撮影されています。



ハイスピード撮影を駆使し、寿司を握る所作やまなざし、そういった職人の一挙手一投足が丁寧に描写され、製作者の寿司職人に対するリスペクトを強く感じさせます。こういったある意味「詩的な」映像というのは、日本の同種のドキュメンタリー番組にはないものですね。


さらに、映像で使用されているフィリップ・グラス作曲の美しい音楽が、詩的な映像を補完する役割を演じています。


そして、握られて出される寿司がまるで宝石のように美しく輝いているのです。


握りたての寿司が付け台に置かれた時に、寿司自らの重さでふっとわずかに沈むさまが本当に美しく撮影されています。

これは究極の「食テロ」映画ではないかと(笑)


それにしても本当に寿司が美しい工芸品のように描写され、作る側の職人的な意識も表現されるという素晴らしい映像でした。


ちなみに、フランスの超有名シェフであるジョエル・ロブションもこのお店の寿司をわざわざ飛行機に乗ってまで食べに来る価値のある料理と評しています。(ジョエル・ロブションなんて、妻に教えてもらうまでは全然知りませんでしたが汗)


私は、当然3万円の寿司など食べに行けるはずもなく。今日はイトーヨーカドーのセールで買った580円の寿司を食べました(笑)


たかだか600円弱のお寿司でも結構美味しいのが、日本の食文化の素晴らしい部分だなと思いました。




posted by DY Duke at 15:49| Comment(0) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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