2015年03月01日

「魔法にかけられて」にみるディズニーの懐の深さ

2月27日にテレビ放映されたディズニー映画「魔法にかけられて」


アニメと実写のパートを融合した2007年のアメリカ映画です。

以前のブログでも書きましたが、アクションやSF大作映画が大好きな私。
おそらく10年前だったら、こういった映画には見向きもしなかったでしょう(笑)


子供のために妻が録画していたので、昨日子供と一緒に見ていました。


予告編はこちらです。




正直言って、子供向けかメルヘンな大人向け(失礼)の映画かと思っていましたが、意外や意外!


どんどんとストーリーに引き込まれていきました(笑)。


御伽噺の世界アンダレーシアに住むジゼル姫は、エドワード王子と出会い婚約します。しかし、継母である魔女ナリッサは自分の国王の地位を脅かされることを恐れ、ジゼル姫を「永遠の愛や幸せなど存在しない」現代のニューヨークに魔法を使って追い出してしまうのです。


ここまでは、ディズニーの伝統的なアニメで描かれます。子供とよく見るディズニーアニメを見慣れた人ならば、このパートがディズニーアニメの伝統的な手法で表現されていることがわかるでしょう。


この演出が、これからのストーリー展開の伏線となっているのです。

そして、ジゼル姫がニューヨークに着いてからは、実写を中心に映画が展開していきます。


御伽噺の世界を実写で表現したらどうなるか・・・。ここを真面目に描いたコメディー作品ですから、面白くないわけがない(笑)


現実世界の価値観を体現するのが、準主役のロバート・フィリップ弁護士。


彼は、子連れバツイチの父親で、しかも離婚の調停を担当している弁護士。

まさに永遠の愛が存在する御伽噺とは全く対極の「現実の世界」からの視点で描かれるキャラクターです。


この設定が大人の鑑賞にも耐えうる作品にしている所以でしょう。


彼が子供と家に帰る途中に偶然助けたのがこのジゼル姫で、それからストーリーはこの家族とジゼル姫、ジゼル姫を追ってニューヨークに現れた御伽噺の世界のエドワード王子と魔女、そして魔女の家来でジゼル姫を捕まえようとするナザニエルを中心に展開していきます。



ディズニーの御伽噺の世界を実写でパロってみせる懐の深さ


ジゼル姫は、当然御伽噺の中のお姫様キャラクターそのままにニューヨークに来たのでしたから、はたから見れば「相当に変わっている人」になります。

しかし、御伽噺の世界の力は持っています。


ディズニー映画の「白雪姫」では、7人の小人の家に迷い込んだ白雪姫が、森の動物たちを歌で呼んでみんなで掃除するシーンがありますが、この場面も実写でしっかり再現されていたのには大笑いしました。


フィリップ弁護士の家の汚さに、ジゼル姫は御伽噺にように歌を歌い動物たちを呼び寄せますが、当然うさぎやリスではなく、現実のニューヨークにいる動物たちが集まってくることになります(笑)



ハトやネズミ、ハエ、そしてリアルなゴギブリまでもが集まってきて、あっという間に部屋を綺麗に掃除してしまうのです(笑)(ただ、ゴキブリのシーンはテレビ放映時はカットされていましたが汗)


CGで描かれた(ハトやネズミは実写も使っているらしい)動物たちが縦横無尽に部屋を動き回るシーンは圧巻でした。普通に考えれば、現実にこんなことがあったらびっくりしますよね。ここでツッコミ役を演じるフィリップ弁護士が、血相を変えて「害虫たち」を部屋の外に追い出すシーンがあるのが、非常に現実的。


さらに、街角で歌い始めると周りの人も一緒に歌い始めるという、いわゆる「ミュージカル的演出もあります」。


セントラルパークにいるストリートミュージシャンとジゼル姫が一緒に歌いだすシーンで幕を開け、最終的には音楽のイベントをやっている人たちと一緒に歌って踊る展開になっています。



このシーンも、「ツッコミ」役を演じるフィリップ弁護士がいるおかげで、いわゆるミュージカル的な違和感なくある程度「まぁあり得なくはないなぁ」という感覚で楽しむことができるのです。


そして、舞台設定がニューヨークということで「何か突拍子のないことが起こってもおかしくない」感覚をもたらしてくれる演出が素晴らしい。



これからは大きなネタバレになるので、詳細は伏せますが、ディズニーアニメの王道演出を、上手にセルフパロディーしているだけでなく、そういった王道を打ち砕くストーリー展開になっていることも非常にびっくりしました。



自らのディズニーアニメのパロディーをやってしまうだけでなく、ある意味自分たちの王道の演出をも茶化して、さらにそれを覆すストーリー展開にも非常に驚きました。



惜しかったのは、最後の魔女との戦いがあっけなく終わってしまったのが残念だったのと、一応ストーリーは丸く収まるようには作ってあるのですが、本当にそれでいいのか?と思ってしまったところですね(わかる人にはわかる)


いずれにしても、アニメ映画だからと敬遠せずにぜひ老若男女いろいろな方に見ていただきたい、良作です。




posted by DY Duke at 15:25| Comment(0) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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